少女 (源氏物語) (Otome (The Tale of Genji))

少女(おとめ)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。
第21帖。
巻名は五節舞の舞姫を指す歌語に因む。

あらすじ
光源氏33歳の夏から35歳冬の話。

源氏の息子夕霧 (源氏物語)が、12歳で元服を迎えた。
しかし源氏は夕霧を敢えて優遇せず、六位にとどめて大学に入れた。
同じ年、源氏の養女秋好中宮が冷泉帝の中宮に立后する。
源氏は太政大臣に、右大将(頭中将)は内大臣になった。

立后争いで源氏に敗れた内大臣は、大宮 (源氏物語)に預けている次女雲居の雁を皇太子妃にと期待をかける。

しかし、彼女は共に育った幼馴染の夕霧と密かに恋仲になっていた。
これを知った内大臣は激怒し、雲居の雁を自らの邸に引き取り二人の仲を裂いてしまう。
傷心の夕霧は、五節の舞姫(惟光の娘)を垣間見、その美しさに惹かれて文を送った。

その後、夕霧は進士の試験に合格、五位の侍従となった。
また源氏は六条に四町を占める広大な邸(六条院)を完成させ、秋の町を中宮の里邸とした。
その他、春の町に紫の上、夏の町に花散里、冬の町に明石の御方をそれぞれ迎えた。

[English Translation]